新しい人間関係
こんな言い方はキライだけど、私はいわゆる「ホワイトカラー」の人生を送ってきた。
でも、給料全部、お酒につぎこんで、生活こわしてたら、ただのバカだよね。
断酒会で出会ったのは、もとヤクザのヒト。
一生、縁がなかっただろう人に「お酒をやめたい」共通点だけで出会った。
「共依存」は彼は知らないし、説明してもわからないコト。
だから、私のほうでコントロールしている。
有名なビルとボブの出会い。(By AAのはじまり)
時々、回想する・・
彼が私と次に会う時まで飲まないと思っているなら、私も飲む訳にはいかない。
私たちは男女関係じゃない。
でも、強い仲間意識はある。
しかも、それは「断酒会」という宗教組織(アメリカンジョークです(笑))
ではない。
私たちはお互い、いずれ別の道を歩いていくことを理解している。
でも、一生、仲間ではいるだろう。
断酒会で唯一、良かったと思えるのは仲間に出会えたこと。
あとは自分の問題。
フロイトも敬愛するなだいなだ先生もいずれは時代の進化には追いつけない。
断酒の方法を編み出すのは、アルコール依存症者自身なのだと思う。
そして、それは人それぞれ違う。
ただし、アルコール依存症という病気の怖さの知識は必要。
世の中「絶対」はないし、「奇跡」も起こる。
その体感をしたのが去年のこと。
彼は私なら絶望するほどの重症をおっていながら、希望を捨てない。私はおそらくお酒さえ飲まなければ今年にも、健康診断A判定になるだろう。
なのに、私のネガティブ感に比べて彼は、なんて前向きなんだろう。
彼は新しい人生をはじめたがっている。
だったら、私でできることは手伝いたい。
彼の世界は「シャブ」も「留置所」も当たり前のことだった。
私では考えられないこと。
「僕は普通じゃないのかな?」という問いに私は、彼が普通になりたいという痛いほどの気持ちを感じ取ったから答えた。
普通の人は「覚せい剤・麻薬」という。警察はポリとは言わず「警察」という。
彼は考え込んだあげく「言葉づかいをかえなきゃいけないんだな」と答えた。
医師すらみはなしていた彼。
でも、彼が望むなら私は信じる。
交わらないけど交わらない彼と私の人生。
新しい、断酒が始まったな・・と
これも心の持ちようしだい。
たぶん、もう私にお酒は必要ない。
皆様も信じろ!