プリーズ!神様、味方しろ!!

回復のステップにのれない悪戦苦闘記

アル症ニートの息子を持つ母親

アルコール依存症 46歳のオンナ。

平成27年5月1日から断酒。

 

私は、最近ところかまわず、まわりにアル症を告白している。

飲んでいたころは、飲むとなぜか電話したくなって、やたら友達やら先輩やらに電話していたので、愛想を尽かされて失った友達たちもいる。

が、ありがたいことに理解してくれる友達・先輩も何人かいた。

うちの一人が、アル症の息子を持つ先輩である。

これは、私が告白したから話してくれた話なのだが、彼女には子供が3人いる。

うち二人の娘は女医とし社会的に成功した生活を送っている。

が、3番目の息子だけ三浪して医学部に入学したものの、3年目で中退し、以来、ニートとなり毎日、酒浸りなんだそうだ。

この息子は40歳である。

病院にかかったことはないそうだが、彼女曰く、間違いなくアル症だとのこと。

話を聞けば、私もそう思う。

だが、彼女のスゴイところは精神的にめちゃくちゃタフなところだ。

教育ママになってなにがなんでも医学部に入れさせようとした責任を感じている。親として、住むところと生活費は提供するが、のたれ死んでも息子の人生だ。と言う。

本音はもっと複雑なのだと思うが、息子には「好きなだけ飲んでいい。この家で暮らしてもいい。でも、一カ月10万かせいでこい」と言ってるそうだ。

息子さんは、今、お風呂屋さんで掃除のアルバイトをしている。

彼女の次の作戦は「県営住宅にでも放り込もうかと思っている。頼ってきても放っておく。自分で自活しないといけないとなれば、考えるかもしれない」とのことだ。

それで、自分も精神的に巻き込まれたくないので、家には寝に帰るだけ&掃除や炊事など2時間以内の家事をすることにしているそうだ。

ちなみにご主人とは離婚している。

なかなか、ここまでモチベーションを保てる母親は少ないのではないか?

でも、彼女は言う。

二人の娘は、世間的にみれば問題のない人生を歩んでいるように見えるが、心が冷たい。こんな人間に育ってしまったのは母親の私にも責任がある。3番目の息子はアル症だが「優しさ」を知っている。私はこの息子が大好きだと言う。

彼女自身、離婚後、専業主婦から外に働きに出て、いろいろおもうところがあったらしい。

私にも「卑下するんじゃないわよ。堂々と生きなさい」とおっしゃる。

「なにか困ったことがあったら、遠慮せずにいつでも言ってきなさい」とも言ってくれた。

こんな幸せなアル症人間は少ないのではないか・・

私は、一人で孤独だと思っていたけれど、まわりはまだまだ私を見捨てていなかったらしい。

この絆を大切にして、私も相手に何かしてあげられる人間になりたいなあ。

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